様々な鳴き声で日本の夏を彩る、「セミ」の大合唱をご存知だろうか。
夏の公園や森林で木を見かけると、いとも簡単に見つけることが出来る「セミ」。
夏に日本を訪れれば必ず耳にする音である。
その身近さと、数や種類の多さから、虫捕りあみを手に走り回る子どもを眺めるのも一興である。
とはいえ、日本人にとって「セミ」は風景や思い出を想像させてくれる特別な昆虫で、ある鳴き声では灼熱の昼間を、ある鳴き声では日が沈む夕方を、それぞれ過去の思い出と共に振り返らせてくれる。
また儚さや悲しさを学ぶこともある。
産まれてから7年を土の中で暮らし、成虫となってからは1週間で尽きる彼らの命とその鳴き声は、江戸時代から俳句に詠まれてきた程、日本人の美意識の象徴でもあるのだ。
最初はセミの鳴き声を騒音と捉えられるかもしれないがそうではなく、様々な思いを馳せ、思い出を巡らせてくれる音の記憶なのだ。夏の日本に訪れ、あなたの思い出もセミの鳴き声と共に残してみてはいかがだろうか。