KARATE、JUDO、KENDO・・・これらの日本発祥のスポーツの名前を聞いたことはあると思います。
ただ「EKIDEN」は殆どの方が初めて聞くのではないでしょうか?
「EKIDEN」とはリレーのように複数人で繋ぎゴールを目指す日本発祥の長距離スポーツです。
日本で独自の発展をしてきた「EKIDEN」は、大会によってTV視聴率が30%を超える人気スポーツですが、
なぜ日本人に愛されているのかを解説していきたいと思います。
【予想が難しいレース展開】
「EKIDEN」の開催シーズンは主に10〜3月の日本が寒くなるシーズンで体調管理が非常に難しいです。
一般的に5〜10名がリレーのように繋いでゴールを目指す中で、
体調不調選手が1人いるだけで大きく順位変動する波乱のあるレース展開が魅力です。
【コースの多様性】
「EKIDEN」のコースは、山・海沿い・登り・下りと多岐にわたるコース設定がされる事が多いです。
各区間の地形や距離に応じて求められる資質や競技力が変わってきます。
トラックの実力がそのまま反映されず、コースを見極めた選手采配で勝負が決する
戦略的な部分に注目してレース観戦する事で楽しみも倍増します。
【究極の団体戦】
一般的に陸上競技は個人戦で戦うものですが、
「EKIDEN」は次のランナーに1秒でも速くつなぐことが最大のミッションであり、
全選手が共通の目的に向かって力を合わせる団結心や自己犠牲の精神が求められます。
これによりチームのために自分の実力以上の力を出す選手が出てきて、ジャイアントキリングが起きる事も観るものを熱狂させます。
世界をみると個人主義が基盤にある中で、
この「EKIDEN」に宿るメンタリティーは海外の方には分かりづらいかもしれませんが、
日本訪問する際に街中で「EKIDEN」に遭遇した際は、日本で独自に発展したこのスポーツを温かい目で見守って頂きたい。
そして是非走っている選手に「ファイト!」と声をかけてみてください。