日本の年末に使われる挨拶の1つに「よいお年を(yoiotoshiwo)」というものがある。
これは「12月31日まで健康で平穏な日々を過ごし、どうぞ素晴らしい1月1日をお迎えください」といった意味で、英語でいう「Happy New Year」に近い意味を持つ。
12月に日本を訪れる外国人旅行者には「こんにちは」、「ありがとう」に加えて、ぜひ使っていただきたい挨拶だ。
しかし、この言葉を使いこなすにはいくつかの注意点がある。
まず、12月初旬では早すぎるということである。日本人が新年を迎えるにあたり気持ちがそわそわするのはクリスマスが終了してからである。
そして、「よいお年を(yoiotoshiwo)」は、原則、今年最後の挨拶である。つまり、新年までもう会うことのない人に対して使うものである。
例えば、ホテルなどに泊まる際、チェックアウトの際に一言添えるのは絶妙な使い方であるが、チェックインで使い、翌朝フロントで再会するといったことは避けたい。
外国人のあなたが「よいお年を(yoiotoshiwo)」と声をかけることで、きっとあなたにも同じ言葉をかけてくれるだろう。
12月の下旬に日本を旅する機会があれば、ぜひ粋な挨拶として使ってほしい。