カルタの起源は、室町時代に来日したポルトガル人により、ポルトガル語の「カード」という意味の「カルタ」にある。
そこに、日本の上流階級で楽しまれていた「貝合わせ」という、貝の裏に絵や歌を描いたものを並べて
対になる貝を当てるという遊びが掛け合わさって、現代のカルタ遊びができたと言われている。

カルタ遊びは、正月など親戚が一堂にかいすような場で楽しまれることが多い。
大人も子供も一緒になって遊べるゲームだからだ。

現代のカルタには様々な種類がある。
日本のことわざや風習を用いたものから、くだらないダジャレを集めたものまでバリエーション豊かだ。

さて、カルタの遊び方について紹介しよう。

カルタには、文字札と絵札がある。
絵札の方を表に向け床に広げ、読み手が文字札読み、対になるカードを探して手で押さえる。
読まれた絵札は、最初に手を触れた人のものになり、多く札を手に入れたものが勝ちという簡単なゲームだ。

このバトルは、読み札を全て読み終える前に決まる。
読み手が発する最初の2、3文字で、絵札を探し獲得するものもいる。
札が少なくなるにつれ、皆、前のめりになり、我先にと殺気立つ。
札を押さえる時、大きな掛け声を出し、一瞬相手をひるませる作戦に出る者が出てくる。
しかし、最初の一文字が発せられた瞬間に札を獲得する強者もいる。
読み手の口の動かし方で、最初の一文字を予測し、発音しかけたところで確信し、札を手で払いのけるのだ。
ただ、その予想が外れ、間違った札に手を触れてしまえば、「お手付き」ということで1回休み。
1回分札取りに参加できなくなるので。

白熱し過ぎて誰が最初に札に触れたかわからなくなると、そこで喧嘩がはじまる。
読み手が審判してもおさまりがつかない時はじゃんけんで札の行方を決めよう。

せっかくの楽しい場が、大盛り上がりに終わるのか、険悪の雰囲気で終わるのか。
そこにはカルタ遊びの怖さがあるのだ。