日本には冬にだけ現れる「こたつ」という家具がある。
机と布団が一体になっている家具で、中にヒーターが付いていて非常に暖かい。
家の中で靴を脱ぐ習慣のない方にとっては馴染みがなく、受け入れがたいものであるかもしれないが、日本人はこたつが大好きだ。
こたつの役割は体を暖めるだけではない。こたつに入り、みかんやせんべいを食べながらテレビを見て一家団欒をする。寒い冬に暖まりたいみんなを自然と集めて、そんな時間を作ってくれるのだ。こたつはコミュニケーションツールの一つとも言えるだろう。
しかし、こたつには危険な一面もある。居心地が良すぎるのだ。
一度入ってしまえば、最初は座っていたはずが、あなたはいつの間にか寝転んでしまうだろう。そして傍らに漫画とお菓子などを置き、ダラダラとした時間を無限に過ごしてしまう。
こたつはとても気持ちが良い。なるべく出ずに生活をしたくなる。誰もが自堕落な性格になってしまう。これは申し訳ないが、経験しないと伝えるのが難しい。
こたつから出なくても手に届く範囲に、テレビのリモコンやティッシュなどの物を集めだしたら末期と言える。
観光で来ていたらそこまでこたつに浸る時間は無いかもしれないが、ご飯を食べながらこたつを体験できるお店もあるため、そちらをおすすめする。体験ぐらいで時間が決まっていないとこたつは本当に危険なのだ。