多くの外国人が日本での食を楽しみにやってくる。
焼肉や寿司、ラーメン、お好み焼き…、数日では食べきれないぐらいだ。
そんな中、ぜひ楽しんでいただきたいのが「おでん」である。
玉子やこんにゃく、練り物を熱々に煮炊いたおでんは、冬の寒い夜に楽しむのが日本の定番である。
家庭料理の定番であるおでんは、コンビニでも販売されており、コンビニにおでんコーナーが出ると日本人は冬の到来を感じる。
秋から冬に日本に旅行される外国人にはぜひコンビニのおでんを楽しんでほしい。
ここで日本人的な定番を教えよう。
コンビニのおでんは必ずレジの前にある。店内を探しまわる必要はない。
そして日本のコンビニのおでんはセルフサービスである。おでんの横にカップがあるのでそれに好きな具材を取っていくという方式である。
あくまで一般論ではあるが、コンビニで買うおでんは3個か4個程度が定番で、お腹が空いているからといって10個も買う人はほぼいない。
初心者の方は3個か4個を買おう。
ここで出てくる問題がある。「好きなものを食べる」のか「おでんらしい食べ方をする」のかである。
おでんらしい食べ方とは何なのか?
例えば、私は練り物が好きなので、好きなものを選ぶと、ちくわ、平天、ごぼう天、厚揚げとなり、茶色の食べ物ばかりになってしまい、見た目がよくない。
日本人にとって「おでんの具といえば?」と言われると、それは大根であり玉子なのである。したがっておでんを食べるとなると、ついつい大根や玉子、こんにゃくといったおでんらしい具材を選ぶことで、おでんを満喫している気分になるのである。
実際には個人の自由なので好きなものを食べて問題ない。
おでん初心者の外国人の皆さんが「日本でおでん食べたよ」とSNSに投稿するならば、大根、玉子、厚揚げ、こんにゃくが、実におでんらしい。
コンビニのおでんはしっかり蓋をしてくれるので、ホテルの近くのコンビニを探して夜食として楽しんでみてはどうだろうか。おでんは熱燗と飲むとより冬を満喫することができる。