日本に訪れる楽しみのひとつが「温泉」。
世界一温泉地、源泉数が多い日本では、源泉により効能が異なり、その地ならではの泉質が楽しめる。 しかし都市部には温泉が少ない。そんな時、その地に根差した「銭湯」にいっていただきたい。都会の喧騒に心温まる地域コミュニティを感じられるからだ。 銭湯は一般公衆浴場として、地域の人たちに親しまれている。いわば生活の一部だ。
健康を目的として毎日銭湯に通う人もいる。体の中心から温めることで、免疫力強化、疲労回復などの効果が期待されるからだ。 その地域の何気ない生活の一部に身を置いてみると面白い情報が聞けるかもしれない。 のれんをくぐり、脱衣所にはいる。 毎日同じ時間に来ているであろう住人たちがタオルを巻いたまま会話をしている。健康のことや商店街のこと。 浴室に入るとまた違う顔を見せる。
それぞれのペースで湯船、サウナ、水風呂を黙々とこなしている。 そんな姿を湯船で見ているとどこからきたのかと会話がはじまることがある。生活者目線でいろいろなことを教えてくれるのだ。 風呂上りには牛乳瓶片手に火照った体をクールダウンするのもよい。
最近では銭湯がオリジナルグッズを販売していることがある。屋号の入ったタオルを持って、また訪れるのもよいだろう。