日本では旅行先や外食で仲間と食事や飲酒をした後、「食べ納め」的な意味で使われる「〆(shime)」という文化がある。
一般的には「ラーメン」や「お茶漬け」がそれにあたり、旅行先では「〆のラーメンへ行こう」と誰かが言い出し、全員でラーメンを食べてその日の宴会を終える。そのため、温泉地の旅館の中や周辺には必ずと言っていい程、深夜まで営業しているラーメン屋がある。
居酒屋などで宴会をした場合は「〆にお茶漬けを食べよう」という具合である。
お茶漬けとはご飯に梅干しや鮭、昆布などお好みの具材を乗せ、日本茶をたっぷりかけて、流し込むように食べるものである。
日本では暑い夏や食欲のない時に食べることも多いが、お酒を飲んだ後に、さっぱりと胃を落ち着かせるために食べるのも定番である。
日本のスーパーマーケットやコンビニエンスストアでは「お茶漬けの素」という商品も販売している。多くのホテルの客室には電子レンジがあるため、電子レンジで温めるだけの即席ご飯とお茶漬けの素、冷たい緑茶を買い、温めたご飯にお茶漬けの素を乗せ、お茶を掛けたら、ホテルの客室でも〆のお茶漬けは楽しめる。
日本を旅行した際には、〆(shime)まで日本の食を楽しんでほしい。