日本の夏の風物詩といえば線香花火と答える人も多い。線香花火は非常に繊細な日本の手持ち花火だ。火を付けるとおおよそ4段階の変化が見られ、日本らしい風情を感じることができる。
…しかし、火玉を落とさずにその変化を最後まで楽しむことは日本人でも至難の業と言われており、難易度★★★★★のゲームに匹敵する。そのため、「最後まで火玉が落ちずに消えたら願い事が叶う、あるいは恋が実る」などというおまじないまであるほどだ。
日本人は夏になると、こぞって友人や恋人、家族同士で誰が一番火玉を落とさずに長く鑑賞できるかを競い合う。肘を固定してみたり、ブレない姿勢を自己流で編み出したり、風がない場所を求めて彷徨ったりと各自試行錯誤をするのだが、線香花火の繊細さは我々の想像を超えてくるのだ。
ちなみに線香花火は夏になるとどこででも手に入る身近な存在だ。なんとコンビニエンスストアでもゲットできる。クリアできないゲームになるとは思うが、挑戦してみる価値は多いにあるだろう。