夕方、日が傾きそろそろ家に帰って晩御飯でも作ろうか。
そんな夕暮れ時にどこからか聞こえてくるメロディがある。
その曲を合図に子供たちは「じゃあね、また明日!」と足早に家路につくのだ。

それは、地域が子供たちの安全を守るため、家に帰ることを呼びかける防災行政無線を使った放送だ。
子供は遊びに夢中になると時を忘れてしまう。
それに、日本では小学生になると、大人の同伴なく学校や習い事に通うことが多いことから、安全対策の一環として「夕焼けチャイム」を放送している。

よく耳にするのは、童謡「夕焼け小焼け」だが、
チャイムも、地域ごと、季節ごとに、曲や時刻も異なる。
この曲を聴くと、帰らなくてはならない寂しさを感じるが、どこからか漂ってくる夕飯の匂いに、今日の晩御飯はなんだろうと楽しみな気持ちになるものだ。
チャイムが鳴っても遊び続けていると、通り掛かりの近所のおばちゃんが、早く帰らないとお家の人が心配するよ!、と声を掛けてくれることがある。

旅先の夕暮れ時には、耳を澄ませてみてほしい。
そんなあたたかい地域コミュニティが垣間見えるかもしれない。